2009年07月07日

玉虫繋がり『玉虫厨子(タマムシノズシ)』




玉虫厨子(たまむしのずし)は奈良県斑鳩町の法隆寺が所蔵する飛鳥時代(7世紀)の仏教工芸品。装飾に玉虫の羽を使用していることからこの名がある。外観は当時の寺院建築を模しており、飛鳥時代の建築、絵画、漆工芸を知るうえで貴重な資料である。

「厨子」とは、仏像などの礼拝対象を納めて屋内に安置する、屋根付きの工作物である。厨子にはさまざまな形式のものがあるが、玉虫厨子は実際の仏堂建築の外観を模した造りになっており、
古代の日本建築を知るうえでも重要な遺品である。
厨子は高さ233cm。檜材製だが、蓮弁を彫り出した部分のみ樟材を使用している[1]。全面漆塗装で、扉、羽目板等には朱、黄、緑の顔料を用いて、仏教的主題の絵画を描く。框(かまち)などの細長い部材には金銅透彫の金具を施してある。金銅金具の下には装飾のために玉虫の羽を入れてあるが、現在ではほとんどなくなっている。

もとは、法隆寺金堂に安置してあったが、現在は大宝蔵院に安置してある。

鱗翅学会が創立15周年の記念に何かやろうということで、玉虫厨子の復元が提案されたのが昭和33年のことである。

タマムシは新聞発表をして全国から集め、約15000匹のタマムシを集めることができた。

奈良市の古美術商にレプリカが置いてあることが判明し、高島屋の学会員の助力によりこれを買い取った。
紀元2600年を記念して製作したことが分かった。
昭和35年9月末、タマムシ5348匹を用いて、玉虫厨子の復元が完成した。
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Posted by ann  at 10:05Comments(4)